INTERVIEW 06
グエン・ホン・ゴック
利用者さんの笑顔で元気がもらえる、
この仕事が大好きです。
障がい者支援員を日本で学ぼうと思った契機
私は、ベトナムのハノイ出身です。ベトナムでは、日本ほど福祉が浸透していません。私の祖母が脳梗塞で倒れ、車いす生活を余儀なくされた時に、そのことを感じました。祖母は、周りの目を気にして車いすで外出することを嫌がるようになり、あまり家から出なくなりました。それが、とても悲しかったです。そこで、福祉を学んで、ベトナムでも祖母のような人が気兼ねなく外出できるような社会になるように貢献したいと思いました。
その点で、日本はすでにそのような福祉環境が整っているし、親戚もいたので、日本で福祉を学ぶことにして、2014年、19歳の時に訪日しました。訪日後は、日本語学校に2年、福祉の専門学校に3年通って勉強しました。
いたるセンターに就職した経緯
専門学校時代、様々な実習に行きました。障がい者施設が2か所、老人介護施設が6か所でした。実習を通して様々な経験をする中で、自分の気持ちは障がい者福祉に傾いていきました。そして、就活前に、いたるセンターの目黒本町福祉工房でボランティアを経験した時、その気持ちは決定的になりました。利用者さんがおいしそうに食事をする姿や、音楽を楽しむ姿を見て、その人間性の豊かさに心を打たれました。
実際に支援の現場に入ってから思ったことは?
いたるセンターでは、グループホーム事業部に配属されました。主な業務は、利用者さんの住まいであるグループホームで、利用者さんの生活全般をサポートすることです。その中には、掃除、洗濯、調理なども含まれます。
私は実家にいた頃、料理をはじめとする家事をまったくしていませんでした。ですから、この仕事は私にとって、とても挑戦となる内容でした。しかし、実際に努力してみると、すぐに身につけることができました。特に、私の作った料理を食べて利用者さんがおいしいといってくれるようになると、とても嬉しかったです。それ以外の部分でも、利用者さんの笑顔に励まされることが多くあります。最初は苦労もありましたが、今はこの仕事が大好きです。
日本語についても、5年間の学生生活の中で身についたものの、最初は業務の中で初めて聞く言葉も多く、さらに勉強が必要でした。それでも、周囲のスタッフなどに教わりながら、記録業務などをこなすことができるようになりました。
いたるセンターへの就職を目指す人へのメッセージ
2025年4月から、私はグループリーダーに昇格しました。外国人でもちゃんと働けば責任のある立場に就けてくれるのが、いたるセンターの良さだと思います。グループリーダーの業務は、通常のグループホームの業務に加え、人事考課や職員面談、各種会議の出席・運営が含まれます。責任も増えますが、やりがいを感じています。
いたるセンターは、まじめに働くつもりがあれば、外国人でも受け入れてくれます。そのためには、もちろん、自分自身の努力も必要です。日本語をしっかり身に着け、職員とのコミュニケーションが取れるようにならなければなりません。ベトナム以外でも、福祉環境が整っていない国は、まだまだたくさんあると思います。そういう環境の中で福祉への志を持っている方は、ぜひいたるセンターを見学して、その上で働きたいと思ったら、チャレンジしてみて下さい!
ある一日のスケジュール
15:00
出勤・利用者さんの迎え入れ・バイタルチェック
通所作業所から利用者さんが帰ってくるので、順次迎え入れをします。
そして、血圧や体温などのバイタルチェックを行います。
16:30~18:30
入浴介助・調理
他のスタッフと手分けして、入浴介助や夕食作りを行います。
18:30~19:00
夕食提供・服薬介助
調理した料理を盛り付け、配膳して夕食スタート。食事介助や見守りを行います。
食後は、服薬の介助を行います。
19:00~21:00
利用者さんの見守り
食事が終わった利用者さん口腔ケアなどを行い、就寝まで見守ります。
21:00~23:00
朝食の下準備・事務作業
利用者さんはこの時間には就寝されるので、その後は朝食の準備や掃除、連絡帳記入等の事務作業を行います。
23:00~5:00
見回り・休憩
夜間には3.5時間の休憩があります。
休憩をとりつつ、夜間の見回りも定時に行います。
5:00~6:00
朝食の準備
6:00~7:00
起床声掛け・バイタルチェック
利用者さんに起床を促し、バイタルチェックをします。
7:00~8:00
朝食・服薬・連絡帳の記入
8:00~9:00
外出準備
朝食を召し上がった利用者さんの外出準備を行います。
歯磨き・着替え・持ち物のチェックなどを行います。特に、体調面で不調がないかを入念に確認します。
9:00~10:00
掃除・洗濯・事務作業
利用者さんが外出した後に、洗濯物やホームの清掃などを行います。
また、記録や発注などの事務作業も行います。
10:00
退勤
オフの日の過ごし方
休日は、部屋の掃除に料理。たくさんの料理を作ります。
休日は、まずは部屋の掃除。これがストレス発散になります。また、たくさんの料理を作ります。料理も、ストレス発散になります。
私は、あまりたくさん食べないので、アパートの隣の人にあげたりして、食べてもらっています。喜んでいるかどうかはわかりませんが 。
いたるセンターの外国人の先輩との旅行も楽しんでいます。
いたるセンターには、同じ国の出身の同期もいます。その同期と一緒に帰国して、旅行などを楽しんだりしています。海に行ったり、街を散策したり…。日常を離れて、楽しい時を過ごしています。
さまざまな寄付を通して、自国を応援しています。
さまざまな寄付をすることも、私個人のポリシーです。UNICなどの国連の活動に寄付をしています。
また、自国の山間の小学校の給食費など、自国を応援する寄付もしています。将来的には、自国の福祉環境の整備に関われると嬉しいです。